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油山ミケの稽古場定点観測

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劇団らせん劇場を中心とした様々な稽古場の記録など

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*ハプニング劇「此処か彼方処か、はたまた何処か?!」観劇

2014/02/18*Tue*

アングラムーブメント黎明期の、かの上杉清文氏の幻の脚本ということである。
会場には南伸坊氏はじめとした高級芸術協会とかいろいろ関わっていたと思われる錚々たる方々も来場の様子。
20140216kokoka.jpg
この企画自体は、静岡県立美術館でやっている「グループ幻触と石子順造」と連動連動したパブリックな企画とのことと、上演後のセッションで演出がこういうところに公的な支援体制がある静岡県をリスペクトしていたが、まぁそういうことでしょう。
個人的なことではさすがにアングラの当事者として体験はなく、ちょっとお兄さんたちの世代はなんだか面白げなことをやっていたのねというくらい。
だから、実体験としてのカクメイとかよくわからんのです。
でも、当事者たちも、もしかしたらカクメイとか本気で考えていたのは少数であって大部分はカッコイイことやオモシロイコトに参加したくてついでにオンナノコのもてたいというくらいではないかと推察しているがいかがだろう。
そういう意味ではこういった、彼らにとっての若いころの作品を子供や孫の世代が再上演することは、若いころのハズカシイコトの暴露につながらないかと危惧していたのだが、終演後のインタビューでは、若い人たちはもっと昔の作品を取り上げてほしい旨の発言などあり、私としてはかなり面食らったのであった。
若いころ面白いと思ってムチャクチャやっていたことって、全般に恥ずかしくて直視できないんじゃないのかなぁ。
それから、映画の俗物図鑑とか冷やし中華とか下北沢焼き鳥ムービーとかヘタウマとか当事者たちにとってはノリでやっちゃった結構恥ずかしい黒歴史ではないかと思っているのだが、ちがうのかなぁ。
私はそういったものにリアルに触れるにはちと幼くて、数年遅れで九州でむさぼったのだが、すっかりオヤジになった今はハプニングとかフリージャズとかインプロとか大変苦手である。
20140216kokoka2.jpg
そういった、当時の現代アートやサブカルなどその時代の中でのみ成立することであって、終演後のトークセッションで演出が状況劇場の当時大受けだったネタが今誰も笑わないでしょと指摘していたが当たりマエダノクラッカーである。
わかるわけがない。
そういった文化とか笑いとかはその時代に大いに乗っかったものであって、後の世代はテキストとして(現代なら映像もある)後々脚注としてなぞるしか手のないものである。
その中でも普遍的に価値が見いだせるものはクラシックとして受け継がれていくのであろう。
例えばベートーベンは19世紀初頭のヨーロッパで全くのパンクムーブメントであったはずである。
個人的には年をとるにつてクラシック音楽とか伝統芸とか武術とかいった古典をまったく侮れなくただただ尊敬の対象としてみている。
今回の公演で若者たちがこういった公演を打つ理由は、当時のオモシロイコトが現在のクラシックとして残っていけるのかを試す行為であると思う。
その意味では、若い役者がどう感じながら演じたか、若い観客がどう感じたかをすくい取ることが最も求められる作業であるはずである。
年寄りたちのノスタルジーは要らんのであって、むしろ当事者たちは恥ずかしい思いを我慢しながらかつ現代に古典として残っていけるのかを固唾を持って見守る行為こそ求められるのであろう。
でも、ビートルズはもはや立派なクラシックであるなぁ。楽曲としての存在感がハンパない。
で、芝居の方は、、、苦労したのだろうなぁ。セリフはもともと何を言っているか分からなく書いてあるのだから分からないのは当たり前として、ちゃんとエンゲキになっていた。これは、役者と演出の手腕であろうが、実は、こう思っていた。
もっとムチャクチャやってもよかったのではないか。せっかく自由度の非常に高いアトリエみるめでこうした本をやるのであれば、火がバーッ、血がドバーッ、そこらのものはすべてぶっ壊せーッ、これが観たかった(劇場の使用上の制限から無理なのは承知である。小屋主氏の苦労なんか知ってる関係でとてもじゃない。だかど、上杉氏らが若い頃だったら確実にやっちゃったと思う。らせん劇場でさえいろいろやっちゃったからなぁ)。
力のある彼らにはもっとできたと思う。素人のやるムチャクチャじゃなくて、つまりフリージャズですな。できたと思う。もっともフリージャズとか前衛ゲージツは個人的には苦手だけれど。
私が観たいのは古典にしろ何にしろプロのきっちりした仕事か、素人の真剣な姿(たとえば、子供のピアノの発表会など最上である)である。そして強力で魅力的なストーリーであり、メロディーである。
それにしても、現在の若者たちの才能や熱気が集結してオモシロくやっているのはどこなのだろうか?カウンターカルチャーとかサブカルとかの前提となる核となるようなメインカルチャーがそもそも存在しない現在ではあるが、なんとなく寄り集まっている場所はあるとしたら、やはりアニメ周辺だろうか。残念なことにたぶん演劇ではない。
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